マニュアル、FAQ、実験から得たノウハウのまとめ

  1. 設定関係
    1. ステレオリンクで録音すると最長連続録音時間が半分の2時間になる(FAQ)
      -- 長時間連続録音したいときは、ステレオリンクなしがよい。 ただし、再生のときにステレオリンクに変更はできない。
    2. 1分間電源供給がないと日付設定が消える(電池いれた方がよい)
    3. 日付以外の設定情報はほとんど本体に記録されずSDHCカードに記録される
      -- USBメモリ、PCを使った他のカードとのファイルコピー操作に慣れる必要あり
    4. SDHCカードの容量アップや他のカードのプロジェクト情報(イフェクタ設定等) を別のSDHCカードにコピーしたい
      -- R24は本体機能でプロジェクト情報のUSBメモリ書き出し(save)が可能。
      -- R16は本体機能で音声ファイルの書き出ししかできないが、 R16をcard readerにして、PCを使えばプロジェクト情報を含めてコピーできる。 (カードを抜いてPCで読んでも同じだと思う)
  2. 収録関係
    1. シンクロ録音は特に問題なし(マニュアルでの指示はR24をマスターに。逆は 試していない)
      -- 両方先頭にもどしてから、録音/再生が確実。早送りはまだ試していない。 電源を切るとリセットされるので使う都度設定。
    2. 24bit 44.1kHzの設定を忘れて16bitで録音し、途中で24bitに変更可能
      -- 再生には支障ない(実験で確認)、44.1kHz/48kHz(R24だけ)の混在は未実験。
    3. メトロノーム(master)のprecountは録音時にしかならないので普通がよい
      -- R16(slave)が録音状態でもR24(master)が録音状態でないと出ない
    4. inputチャネルの8x Comp
      -- プリセットパッチ中の設定がチャネル毎に違うので、複数のパッチの中に埋も れているボーカル用、ドラム用設定例を参考にして、自分のinputチャネル利用 計画に沿って設定し、空いているパッチ番号に自分で名前をつけて保存 (プロジェクト単位だが他のプロジェクトで利用できるはず)
    5. コンデンサマイク用phantom電源
      -- R24で確認した結果、XLR端子接続の回路にだけ供給され、 phone端子には出ないようです。それでも、念のために、phantom電源供給される 入力チャネルにコンデンサマイク以外の機器が接続されている場合は、抜いた方が よいでしょう。
  3. R16からR24へのトラックの音声データ移動はUSB接続 or PCで可能
    -- ファイル名でトラック番号がわからないので、R16で確認してメモ必要
    -- コピー時に上書きしないように適当なファイル名に変更して、 R24本体操作で空きトラックにファイルを対応付ける。
    -- 本体操作だと1 trackずつ操作でちょっと面倒、PCでやれば楽かも。
  4. ミキシング + マスタリング
    1. モノラルで録音したR16の2トラックのファイルをステレオリンク でミックスできない
      -- 再生する2 trackのパラメータを同じにしてpanをL, Rにいっぱい(ちょっと面倒)
      -- モノラルファイルを2 trackそれぞれに割り当てて、ステレオリンク操作すると、 ファイル割り当てが消えて、「あれ? さっき割り当てたのに」 でした。 ファイルが消えるわけではないので、落ち着いてモノラルで割り当て直せばよい。
    2. send/returnイフェクトは、2つ(reverbとchorus/delay)だけ。
      -- VS-1824では、内蔵イフェクタ(拡張ボードつけて合計4つ) でボーカル用、楽器用で2種のリバーブ使い分け、 long, shortの2種のdelayの使い分けができたのに残念 (R24/16には外部イフェクタをつけられない)
    3. インサートイフェクトはトラック毎にいくつでも使えるかと期待していたが やっぱり1つだけ
      -- mixingとマスタリングの同時作業では、masterにインサートするので、 トラックには一つも設定できない。
      -- VS-1824でもマスタリング同時にすると、内蔵send/returnイフェクト は1種。
    4. bounceでinsertイフェクトつかえるかな?
      いくつかのトラックをsend/returnイフェクトかけてプリミックス?
      頑張ってイフェクトかける手順を検討中
      1トラックずつInsertイフェクトかけて他のトラックにbounceすればよい。 全トラックにかけるためには手間がかかるのが難点

内蔵イフェクト

ぼちぼち実験していますが、基本的な機能がもの足りない気がします。 やはりPCのCubase LEで編集すべきか?

エフェクトパラメータのチューニング

  1. 8xCOMP(Insert): 録音後かけてもよい。default設定では効きすぎ。 Ratioを4以下にして、Thresholdを30以上がよさそう。 各楽器に向いたセッティングを試行錯誤して、ユーザパッチとして保存
  2. リバーブ(Send/Return Reverb): お好みですが、Real Plateかけても全然効かなかったので、 Levelを上げて、少し短めにしてユーザパッチとして保存
  3. Delay(Send/Return Chorus/Delay): 単独のイフェクトがないので、Clean, Bassなど、Delayモジュールを含む イフェクトを選んで、Short Delayだけを有効にしてユーザパッチとして 保存。時間はテンポ連動で設定できるようだが、メトロノームで テンポ設定するだけでよいか未実験。 その都度、電卓で計算するなら、
    120 BPM(4分音符/分)の場合
    
                       60 (sec)
    8分音符の長さ = ------------ = 0.25 (sec) = 250 msec
                     120 x 2
    
  4. MasteringのMaximize -- defaultパラメータを調べると、 Low, Mid, Highともsense最大の24で効きすぎ。 リバーブ音が引っ込んでしまいました。 3band compressorのCrossover周波数は、default(125Hz, 4kHz)でも よいだろうが、Roland VS1824で使っていた315Hz, 3.15kHz付近で試してみます。

ないものねだり

Cubase LEでmixしたら、たぶんできることでしょうが、 本体だけでやろうとすると無理なことです。
  1. ドラム収録時のかぶり防止: 8入力コンプレッサにゲート機能がない。 (1chにだけインサートできるZNRはこの用途には使えないので、ゲートは あきらめる。かぶり音がまったく消えないがドラムセットの音としてはOK。)
    ==> 安いノイズゲート Behringer XR4400(4ch)を2台買えばよいのか、 と思ったが、ラックマウントだからマイク入力がない。 独立ライン出力がないR16/R24では、別途マイクプリアンプが必要となるので 無駄だ。
  2. ボーカル用にテンポに合わせたdelay (L, Rに振る)が欲しい ==> 1つ目は1/8音符で右、2つめは1/8音符で左といった設定ができない
  3. send/returnリバーブが2系統欲しい(楽器用、ボーカル用)
    ==> R16, R24でアナログミックスすればドラムと他の楽器、ボーカルの 2系統使える

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