Mixing練習 -- Stay With Me (セルフカバー)

執筆 2013年5月5日
使用レコーダー: ZOOM R16とR24
スピーカー: JBL JRX115(PA用スピーカー、低音薄め、mixは主にこれ)
ヘッドフォン: 
  Shure SRH840(一応スタジオモニタ、ときどき左右バランス確認に)
  Shure SE420 (2-way インイヤーモニタ、ボーカル収録時)  
  Bose AE2 (ポータブルプレイヤー用)
  USB Walkmanのおまけ (低音ガンガンでうるさい?)
他にパワードモニタがあるのですが、面倒でさぼりました
Stay With Me/酔麻痴草(よいまちぐさ) 1976ころ
(当時、リードボーカルとギターを担当)
2013年6月のボーカル教室の発表会で歌おうと、 「学生時代のロックバンドで作ったが、 ポップすぎるので、あまり演奏しなかった曲」のカラオケを作りました。 まだ練習不足ですが、仮にリードボーカルもいれました。 自分で全パート演奏してみて、バンドメンバーはうまかったということを 実感。 発表会では、リードボーカル、リードギターは生演奏にして、 ビデオを事後にYoutubeで公開予定です。
  1. オリジナル録音(何かのコンテスト応募用スタジオ録音だったかな。 (お持ち帰りはクロムカセットテープ))
  2. maximizeレベルを色々聴き比べてください。あなたのお好みは? normalizeしてあるのでピーク音量はほぼ0dBで揃っているはずです。
    1. maximizeなし
    2. maximize 05 (これでも十分?)
    3. maximize 10 (ちょっと効きすぎ?)
    4. maximize 15 (効きすぎ?)
    5. maximize 24(default)のカラオケ (強烈に効きすぎ)
私が使用した機器が低音がんがんというタイプじゃないので 低音がきつめかもしれません。 使用されるヘッドフォン、スピーカー次第ですが、 トーンコントロールで低音を少し絞ってみてください。

1. 録音手順

すべて、44.1kHz 24bitモード。 R16(Drums + Bass用に使用)で収録したSDカード内waveファイル 8トラック分をR24のトラック17-24にロード
Drums: マイク7本(kick*1, snare表*1, tom*3, overhead(XY配置のコンデンサマイク)
   8xcompを控えめに設定(Th 35(default 22), Ratio 4(default 6))
   ドラマーがうまければ、Ratio 2位でよいかも。
Bass: ベースアンプ(SWR Babie Blue II) XLR出力ライン
(以上R16で収録)

(以下R24で収録) ギター: すべてEpiphoneレスポール Guitar 1(左寄り): Line6 Spider III(Crunch)、 ステレオコーラスをステレオマイク収録(Behringerダイナミックマイク) Guitar 2(右寄り): Line6(Crunch)、モノラル収録(Behringer) Guitar 3(リードギター): Line6(Metal)、モノラル収録(Behringer) ちょっと歪ませすぎたか? 本番では弾きながら歌う Guitar 4,5(途中のギターハモ): Crunch フランジャーかけて、モノラル Vocals: PC-1me(コンデンサマイク) + 安い真空管プリアンプ(ソリッドステート音とブレンド)

一人バンドでの収録順

  1. 仮ギター(ミックスには使わないtrack)
    R24付属のメトロノーム(128 BPM)をヘッドフォンで聴きながら
  2. ドラム
    R24付属のメトロノーム(128 BPM)と仮ギターをヘッドフォンで聴きながら
  3. ベースギター
    以後メトロノームはoff。ドラムとベース、追加収録トラックすべてを聴きながら
  4. ギター1 -- 仮ギターの本番 (仮ギターは消す)
  5. ギター2
  6. ギター3
  7. ギター4
  8. ギター5 (リードギターは最後)
  9. 仮リードボーカル
    ミックスにはつかわないが、リードボーカルがないとコーラスを歌いにくいから
  10. コーラス1
  11. コーラス2
  12. 仮ミックスしながら、本番リードボーカル(さらに入れ直します)

2. ミキシング手順

合計18トラックなので、R16本体ではミキシングできませんが、 Cubaseにファイルを入れれば、R16だけでもミキシングできるでしょう。
  1. 特殊加工 -- Bassが下手で音のつぶが揃わない。 R32のBass用イフェクトの歪み系にcompを追加して別トラックにbounce、 元のトラックの音と半分ずつくらいでブレンド
  2. イコライジング -- 低音を-6dBほどカット (お好みで)
     40Hz -- kick, floor tom, bass元トラック
     50Hz -- low tom
    100Hz -- snare, guitars (高音少しブースト)
    125Hz -- over head, high tom, vocals
    
  3. pan
    L100(左いっぱい) -- floor tom, overhead(left), bg. vocal, stereo guitar(L)
    L50    -- left guitar
    Center -- kick, snare, lead vocal, lead guitar
    R50    -- right guitar, right guitar2
    R100(左いっぱい) -- hith tom, overhead(right), bg. vocal, stereo guitar(R)
    
  4. Send/return Reverb -- Real Plateの長さを短く、levelをup
    level 55 -- chorus
    level 50 -- lead vocal, drumset(kick, overhead以外), guitars
    level 20 -- overhead
    
  5. Send/return Chorus/Delay -- short delay(128BPMの1/8音符間隔に調整)
    level 90 -- stereo guitar(L)のイントロだけ
    level 50 -- vocals
    
Cubase LE5(同梱)でmixingしてみるかもしれません。インストールして ざっと眺めたところ、違いは以下です。
  1. VSTDynamicsのGateをkick, snare, tom 3つにかけるとドラムの音が すっきりする(メリット)
  2. Send/return Reverb, delayをそれぞれ複数つくれる(メリット)
  3. bounce操作は見当たらなかった(デメリット)
  4. maximizeにつかう3 band compは見当たらなかった(デメリット)
もちろん、費用をかけてVSTプラグインを追加するか、市販Cubaseを入手すれば 上記のデメリットは解決できると思います。 maximizeは、R16/R24にLR出力を出してかけられるでしょう。

3. Maximize

マスタリングと言いたいところですが、イコライザ処理はなしで、 Masteringイフェクトのmaximize(3 band comp)のパラメータを調整して使用しただけ なので、マスタリングとは呼べません。 R16/32のイコライザは3 bandしかなさそうで、細かい音質加工は難しそうです。

Insert EffectのMastering -- Maximize (3 band comp)

                  default            変更        理由
----------------------------------------------------------------------------
Crossover(Low)    125Hz              315Hz
Crossover(High)    4kHz               3kHz  Roland VS-1824のdefaultがこのくらい
sense(L/M/H)     24/24/24(最大)  すべて5から10くらい     
                          Masteringの他の設定が2から10の範囲
mix               0/0/0             変更なし
----------------------------------------------------------------------------
sense 5(単位がわかりませんが)くらいでも結構効いている感じがします。 Crossoverとsense, mixはプリセットのdefault値を参考に色々試して、 楽しめそうですが、組み合わせが無限にあるので、一般的なmaximizeの ノウハウを探して真似る必要があるでしょう。
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