テンポ、リズム、ドラム
この節の用語はあまり正確ではないと思いますが、
音の時間的な話題を簡単に説明します。
また、演奏に、多少の揺らぎや誤差、譜面に表現が難しいニュアンスが
あってこそ音楽らしくなります。
1. 用語
用語は文脈によって意味がかわるようです。
- 音符; 音の長さと高さを表現する
- 小節; 曲の意味がある構成単位(byteのようなもの)
- 4分音(符); 1小節の長さの1/4 (黒胡麻に棒の記号)
- テンポ; 1分間あたりの4分音の数で示すことが多い。
四分音符 = 120なら遅めのRR、180なら相当速い曲
- 4拍子; 1小節が4つの4分音 (ロックはほとんどこれ)
各小節の頭の音がちょっと強い感じ。
- その他
- 3拍子; ワルツなど
- 2拍子; ジャズなど
- 5,6,7などの変拍子; ときどき使う
2. ビート
ビートを本当に理解するためには、ドラムを叩いてみるのが
よいと思う。
同じタイミングで音が出ていても、アクセント箇所で印象が
かなりかわります。
ドラム譜の統一記法はないそうですが、バスドラ、ハイハットシンバル、スネア
については大体同じです。
ベースの発音タイミングは概ねバスドラと一致します。
演奏のときは、そこをばっちりあわせないとへたくそな
バンドになります。
8ビート
基本は1小節にハイハットを8回叩くこと。音符で見ると
ハイハットの8分音符が8回出現する。
HH x x x x x x x x
Snare S S
Bass B B B B
8ビートの1小節(その1; 練習または昔のディスコ)
HH x (x) x (x) x (x) x (x)
Snare S S
Bass B B (B)
8ビートの1小節(その2; 古典的ロック)
そのほかにいろいろなバリエーションがある。
2小節パターンもいろいろある。
おかず(fill in)
- 4小節で大きなかたまりになるときは、変わり目のシンバル、手前の半小節
または1小節にタム等も使って変化をつける。
- もっと大きな単位でみて、サビ(コーラス)等、他の部分との変わり目手前
16ビート
Fusion, ディスコ、ダンス音楽系に多い。
踊ってみると8ビートとの違いがはっきりするかも:-)
- 基本は1小節にハイハットを16回叩くパターン
- 16回でもアクセントが16っぽくない場合は、8ビートとみることもある
(例; Smoke on the Waterのイントロ)
- HH8回でも、バスドラ、スネアで細かい音があると16ビートになることも
HH x x x x x x x x x x x x x x x x (16回)
Snare S S
Bass B B B B
16ビートの1小節
3連とシャッフル
8ビートと比較すると曲が少ないが、ときどきある。
- 3連; 4分音符2つの長さの間にハイハットを均等間隔で3回叩くパターン
(バラードには多い。Roseのテーマ。
ロックではBon JoviのThis ain't a Love Songなど)
- シャッフル; 3連の2つめなし。はねる感じなので、必ずしも均等間隔の
3連ではない。fill-inでは、3連のフレーズを使うことが多い。
HH x x x x x x x x x x x x (12回)
Snare S S
Bass B (B) B B B
3連の1小節
HH x x x x x x x x (12回)
Snare S S S
Bass B B B (B)
シャッフルの1小節
その他のビート
- 4ビート, 2ビート; Jazz
- ラテン系、アフリカ系いろいろ; ノリがかなり違う