録音しよう

最近の電子機器はよくなってはきていますが、ビデオカメラやコンパクトな 普通の録音機器は、大音量のバンド演奏にはあまり向いていないと思われます。 ただし、実際にためしてみて、大丈夫な機器があればそれで十分です。

少なくとも欲しい機能は、入力ゲイン(感度)調節と外部マイク入力端子でしょう。 自動ゲイン調整がうまく機能しない場合、ベースやドラムの音がはいった 瞬間に、他の音の音量が小さくなってしまうことがあります。 録音専用の機器でなくても、ノートPCとUSB接続のオーディオ装置でも うまく使えばよい録音ができると思います。

1. ステレオマイク1つで収録

これが基本です。マイク位置をいろいろかえてよいバランスで収録 できるように工夫します。入力ゲインも適切に調整しましょう。 他の振動がはいらないように、適切に固定します。

2. マルチトラック録音

最近はPCに外付けして操作はPCでする機種が主流のようですが、 Windows嫌いのわたしとしては5年以上前に買った ハードディスクレコーダーを使っています。

マルチトラックのメリット

マルチトラックでは各楽器、パートの音を別に録音して、 リミッタ(コンプレッサ)、イコライザ、エコー、リバーブ、 pan(左右位置)など、いろいろ加工しながら、ステレオにミックスします。
8トラック以上: ドラム
1トラック: リードボーカル
数トラック: コーラス
2トラック: ベース (アンプ音とライン)
2トラック: ギター1 (ステレオ出力のイフェクタを使う想定)
2トラック: ギター2 (同上)
2トラック: キーボード (通常ステレオ出力)
その他の楽器

        贅沢なトラック使用例

30年前は、1インチのオープンリール磁気テープをつかい、 16から32トラックで録音するのが一般的でした。 レコーディングスタジオ用と比較して、アマチュア用は 総トラック数、同時録音可能トラック数、イフェクタ数が限られ ていることが主な違いでしょう。

家庭用レコーダの使用例

制約: 同時録音は8トラック程度まで -- ライブ録音(ボーカルをのぞく全パートを一気に録音)には不足

ボーカルとステレオ(3トラック)


     ベース    Drums     ギター2
   ギター1

    ボーカル
       |      ステレオマイク(全体収録)
       |          |    |

ボーカルだけは、音量調節、リバーブ/エコーを収録後追加できる。
バンド全体の音量バランスは調節できない。

ボーカルをのぞく8トラック

     ベース     Drums     ギター2
        |ライン マイク5本   Mic
 ギター1         |||||       |
   Mic
    |

Drumsのマイクは、合計5本で
  フロアタム(ダイナミックマイク)
  BassD(低音用ダイナミックマイク)
  タム2つとDrums全体収録用 (ステレオコンデンサマイクを中央に)
  スネア (ダイナミックマイク)

ベースはプリアンプ出力をラインで収録
      Micを使った方が良い場合もある

レコーダの設定は標準的なもので、各入力にリミッタ/コンプレッサ/ ノイズゲートを挿入しています。

以上