VS-1824CDでの具体的録音作業の例(備忘録)
開始 2010年3月30日
説明というより備忘録
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http://www.roland.co.jp/products/mi/VS-1824.html。
同時録音8トラック、再生16トラック。今は販売していない。
- イフェクトボード(VS8F-2)追加(現在入手困難)
-- これがないとコンプレッサが4 ch しかかからない。
イフェクトが2つしかない。OSを入れ換えるとVS8F-3でも使える。
- パターンA(一人バンド); ドラムマイク7本、Bass ライン録、ギター マイク、
ボーカル、etc.
- パターンB(8track でバンドライブ収録);
ドラムマイク3本、Bass ライン録、ギター or KBD (3つまで)、
ミキサーからボーカル(コーラスもミックス)
- パターンC(シンプルなバンドライブ収録);
0. 作業ステップ
- 収録(Recording)
- マイク位置が重要
- コンデンサマイク(電源供給)は、ch 1,2につなぐ(Phantom power on)
- Drumsがマイク本数多くて難しい
- 重要なボーカルには外部プリアンプ
- コンプレッサかけ録り(必要)。まずはEQはかけずに。
(タムにノイズゲートかけられればかける。叩いていないときは音無しになる。)
- 16bit 44100Hz。24bit 48kHzも試してみたいが、たとえ1曲でも、
16トラックすべて使うと、ディスク容量がきついかもしれない。
- Acoustic Guitarのマイキングはいろいろテクニック有。
- 加工(Bouncing 1)
- (必要なら)加工したいトラックの音を加工して別トラックに入れる。
- 例えばボーカルにきついコンプレッサをかけて、別トラックに出力し、
ミックス比率をあとで調整できる。
- まだ試していない
- ミキシング(Bouncing 2)
- Bouncingのrouting -- Mixingだと外部レコーダー記録用の接続
- バランスが重要
- EQ処理 + リバーブ、エコー、その他2つまでイフェクトが使える
- ステレオ出力を空きトラック(17,18等)に入れる。
- Track 17,18に出力した場合は、次のマスタリング
の前に別トラックの空きvirtual track(例えばとなりの15,16)に移動かコピー
- この時点で良いステレオで良い音がする。これで完成(CD-R出力)としてもよい。
- マスタリング(Mastering)
- 複数songをまとめる(つなぐ、音量調整等)。
- トータルコンプレッサ(3バンド)が挿入され、
そこそこのオーディオセットでも大きい音でよい音に聞こえるようにする。
- 参照する好きな市販CDと同じモニタスピーカーで聞き比べる。
レベルをあげすぎると歪む感じになるのでそこそこに。
- CD-Rに出力
- 音楽用CD-R(高め)にかく。何枚も無駄にするので安いデータ用が
望ましいが、書けるメディアを探す必要がある。
- CD-RWにかくと再利用可能だが、Track at Once (1曲ずつ) モードが
選べないので、面倒
1. 収録(Recording)
EZ-routingでRecordingを選ぶと、8chすべてにコンプレッサが挿入される。
となりチャネルの入力またはペアのチャネルでコンプレッサが効くように
することもできる。
室内レイアウトとマイク配置
- ☆Kickの位相はこの時点で逆にしておく(後でも可能)
- 標準設定でtrimで入力ゲイン調整のみ。基本的は各チャネル、
ピーク赤LEDが滅多に点灯しない程度
- ただし、自分で演奏したものを見ることができない。
(1824CDをビデオでとればよいか。。)
- trimでコンプレッサの効き具合を調整する。(かなり実験必要)
- ハイハットにもコンデンサマイクを追加するか? (8トラック全部使用)
2. 加工(Bouncing 1)
現在、なし。
コンプレッサかけましなどいろいろ加工できるが、かなり面倒な作業になるだろう。
(EZ-routingのBouncing)
3. ミキシング(Bouncing 2)
イコライザ(3 band)、PAN(左右振り分け)、リバーブ、エコーなどの使いかた
をいろいろ調べている。
以下は一般的にいわれていること。イフェクトは4つまで使用可能。
(EZ-routingのBouncing)
イコライザ
- 下げるのが基本。
- 不要低音カット (楽器によって異なる)
- Q大きくして、中音でいやな音域を見付け、そこを下げる(Qも調整)。
- 他の楽器、ボーカルがよく聞こえるすき間をつくる。
楽器別
- タム -- 20から80Hzから下を切る。
700Hzから1kHz位、フロアタムで400Hzから700Hz位の部分をカット。
ふくらみや迫力の部分は100Hzから200Hz位、
ぱちっとしたアタック音は4kHz近辺を、ぺたっとした部分は10kHz
硬いアタックがある時は2kHzから4kHz位を少しカット
- キック -- -5VUを他の楽器の基準とする。ハイパス20Hz、
60Hz近辺(大音量)、100Hz(通常)。
200から500Hzカットでしまり感。1kHz(皮の音)、4kHz(張り)、
8kHz(今風ブースト)
- スネア -- 50から150Hzでハイパス。10kHzブースト。
太さ(100から200)、アタック(2kHz)、しまり(1kHz減らす)、
共鳴(500Hzあたりカット)
- ハイハット -- 100から300Hzハイパス。
キンキン(2から4kHzカット)、きらびやか(10kHz)。
- オーバーヘッド -- 50から100Hzハイパス、くもり(10kHzブースト)。
シンバル専用(200から400Hzハイパス)、迫力(2から4kHzブースト)。
- E. Bass -- ライン取りした音をベースアンプで鳴らしてマイク収録が可能。
20Hzハイパス。DIは200Hz以下ブースト。アタック(1kから2kHz)、
チョッパー(8kHzブースト)、まるくて太い(3から5kHz下げる)、
しまり感(300から800下げる)
- アコースティック ギター -- ソロなければ、150Hzハイパス。
マイク録り(10kHzあたり少しブースト、500から1kHz少しカット。
- E. ギター -- 100から200Hzハイパス
(H. Rockなら低め)。太い(200Hzブースト)、ソロ(1kHzブースト)、
キンキン(2から4kHz下げ)、きらびやか歪(10kHzピークブースト)
- キーボード --
- ボーカル -- 声が変化しないぎりぎり(100から150Hz)までハイパス。
あたたかみ(700Hz)、キンキン(2kHz-4kHzカット)、
抜け悪い(8kHzブースト or 500Hzカット)
ミックス作業順
- Drums -- タムバランス。キック -5VU(音量基準)、スネア、
オーバートップ(リバーブ不要)追加、(ハイハット)。
シンバルおおきければ3kHz少しカット。
- 音量バランスは最初に決めて、あまり動かさない。
音量小さい楽器を上げるより大きいのを下げる
- オーバーヘッド(L/R目一杯)
- F. Tom (L80%寄せ)、L. Tom (左半分寄せ)、R. Tom(右半分寄せ)、
Kick(中央)、Snare(中央) が標準??
- シンバル、HHはオーバーヘッド収録だけなので、シンバルがきつすぎる
場合は、EQまたはバランスで調整すべきか?
- Bass Gを加える -- Kick音量とほぼ同じバランス
- Vocalを加える -- 追加コンプレッサ、イフェクト等。
ボーカル中心の曲でスネアと同じ音量、ロックでは下げめ。
- Guitar他を加え、リバーブ等のイフェクトを追加、PANは目一杯振るのはやりすぎ。
ベースとの低域ぶつかりに注意。ボーカルともぶつかりやすい。ソロはボーカルと
同じ音量。
- 音質 -- 2kから8kHzが音量感。
混ぜて聞こえない帯域は思い切ってカットするとクリアな音に。
特に低域。
- PAN -- 大事な音は中央。左右対称。
イフェクト
- リバーブ(ベース、オーバーヘッド、キックは普通いらない。
かかっている楽器はいらない)
- DrumsにShort delayかけると今風らしい
- エコーは、左右にテンポの1/8, 1/4のタイミングで一回ずつという説あり。
- 以上で3つイフェクトを使用。あと1つはボーカル等の特別処理。
4. マスタリング(Mastering)
以前、3を飛ばして、これでミキシングしていたが、
なぜかPANを左右にいっぱい振っても、よりきらない(原因不明)、
イフェクタも2つしか使えないので、3, 4をわけることにした。
(EZ-routingのMastering)
ソースがTrack 17,18にある場合は、マスタリングの前に
別トラックの空きvirtual track(例えばとなりの15,16)に移動かコピー
しておく。
- 現在、3バンドコンプレッサ(イフェクタ2つ分使用)だけをdefault設定で使用
- イフェクトが2つまで使えるが使わない。
- 練習としてアナログLPをEnhanceしてみた(カーオーディオで確認しよう)。
カセットテープ音源は歪がやや目立ったが、
時間長めで、もともと音量低めのLPの加工結果は結構よさそう。
5. 練習結果
Smoke On The Waterの一人バンド。できたCDの音を比較しますが、
カバー曲なので、一般公開はさけ、パスワードつきページに置きます
(聞いてみたいかたはgoto@kmgoto.jpまで連絡ください。)。
いろいろ試した結果、MTK:Mixdown(default)でLimiter ON。
Track出力Fader +3dB(Kickが-4dBくらいの前提)、
Master出力+3dB (0より上げてもよいのか?)
が今のところベスト。Graphic EQは未使用。
Wave(波形表示)もまだ。
goto at kmgoto.jp