VS-1824CDでの具体的録音作業の例(備忘録)

開始 2010年3月30日
説明というより備忘録

0. 作業ステップ

  1. 収録(Recording)
  2. 加工(Bouncing 1)
  3. ミキシング(Bouncing 2)
  4. マスタリング(Mastering)

1. 収録(Recording)

EZ-routingでRecordingを選ぶと、8chすべてにコンプレッサが挿入される。 となりチャネルの入力またはペアのチャネルでコンプレッサが効くように することもできる。



室内レイアウトとマイク配置

2. 加工(Bouncing 1)

現在、なし。 コンプレッサかけましなどいろいろ加工できるが、かなり面倒な作業になるだろう。 (EZ-routingのBouncing)

3. ミキシング(Bouncing 2)

イコライザ(3 band)、PAN(左右振り分け)、リバーブ、エコーなどの使いかた をいろいろ調べている。 以下は一般的にいわれていること。イフェクトは4つまで使用可能。 (EZ-routingのBouncing)

イコライザ

楽器別

  1. タム -- 20から80Hzから下を切る。 700Hzから1kHz位、フロアタムで400Hzから700Hz位の部分をカット。 ふくらみや迫力の部分は100Hzから200Hz位、 ぱちっとしたアタック音は4kHz近辺を、ぺたっとした部分は10kHz 硬いアタックがある時は2kHzから4kHz位を少しカット
  2. キック -- -5VUを他の楽器の基準とする。ハイパス20Hz、 60Hz近辺(大音量)、100Hz(通常)。 200から500Hzカットでしまり感。1kHz(皮の音)、4kHz(張り)、 8kHz(今風ブースト)
  3. スネア -- 50から150Hzでハイパス。10kHzブースト。 太さ(100から200)、アタック(2kHz)、しまり(1kHz減らす)、 共鳴(500Hzあたりカット)
  4. ハイハット -- 100から300Hzハイパス。 キンキン(2から4kHzカット)、きらびやか(10kHz)。
  5. オーバーヘッド -- 50から100Hzハイパス、くもり(10kHzブースト)。 シンバル専用(200から400Hzハイパス)、迫力(2から4kHzブースト)。
  6. E. Bass -- ライン取りした音をベースアンプで鳴らしてマイク収録が可能。 20Hzハイパス。DIは200Hz以下ブースト。アタック(1kから2kHz)、 チョッパー(8kHzブースト)、まるくて太い(3から5kHz下げる)、 しまり感(300から800下げる)
  7. アコースティック ギター -- ソロなければ、150Hzハイパス。 マイク録り(10kHzあたり少しブースト、500から1kHz少しカット。
  8. E. ギター -- 100から200Hzハイパス (H. Rockなら低め)。太い(200Hzブースト)、ソロ(1kHzブースト)、 キンキン(2から4kHz下げ)、きらびやか歪(10kHzピークブースト)
  9. キーボード --
  10. ボーカル -- 声が変化しないぎりぎり(100から150Hz)までハイパス。 あたたかみ(700Hz)、キンキン(2kHz-4kHzカット)、 抜け悪い(8kHzブースト or 500Hzカット)

ミックス作業順

  1. Drums -- タムバランス。キック -5VU(音量基準)、スネア、 オーバートップ(リバーブ不要)追加、(ハイハット)。 シンバルおおきければ3kHz少しカット。
  2. Bass Gを加える -- Kick音量とほぼ同じバランス
  3. Vocalを加える -- 追加コンプレッサ、イフェクト等。 ボーカル中心の曲でスネアと同じ音量、ロックでは下げめ。
  4. Guitar他を加え、リバーブ等のイフェクトを追加、PANは目一杯振るのはやりすぎ。 ベースとの低域ぶつかりに注意。ボーカルともぶつかりやすい。ソロはボーカルと 同じ音量。
  5. 音質 -- 2kから8kHzが音量感。 混ぜて聞こえない帯域は思い切ってカットするとクリアな音に。 特に低域。
  6. PAN -- 大事な音は中央。左右対称。

イフェクト


4. マスタリング(Mastering)

以前、3を飛ばして、これでミキシングしていたが、 なぜかPANを左右にいっぱい振っても、よりきらない(原因不明)、 イフェクタも2つしか使えないので、3, 4をわけることにした。 (EZ-routingのMastering)

ソースがTrack 17,18にある場合は、マスタリングの前に 別トラックの空きvirtual track(例えばとなりの15,16)に移動かコピー しておく。

5. 練習結果

Smoke On The Waterの一人バンド。できたCDの音を比較しますが、 カバー曲なので、一般公開はさけ、パスワードつきページに置きます (聞いてみたいかたはgoto@kmgoto.jpまで連絡ください。)。 いろいろ試した結果、MTK:Mixdown(default)でLimiter ON。 Track出力Fader +3dB(Kickが-4dBくらいの前提)、 Master出力+3dB (0より上げてもよいのか?) が今のところベスト。Graphic EQは未使用。 Wave(波形表示)もまだ。
goto at kmgoto.jp