アンサンブル
2名以上で一緒に演奏することをensemble(語源はフランス語)という
そうです。
- 各パートを別々に録音していっても、一人バンドで曲は作れますが、
楽しさが全然違う。
- 録音された音にあわせて演奏するのは難しい。
- バンドでの生演奏は音だけでなく目でみて合わせられる。
途中で速くなったりおそくなったり、テンポの揺らぎが演奏の味。
1. 基本(と思うこと)
- キーは、ボーカルの音域にあわせるしかない。
- 音量バランス
- ボーカリストは必要があればマイクに口をつけるくらいでがんばる。
- ボーカルのパワーがないときはバンドの音量を控えめにするしかない。
- ドラムの音量を下げるのは難しいので、ボーカルの次にドラムの音量が
基準となる。
- ベースはあまり遠慮しなくてよい。ただし、騒音として遠くまで
届くのは低音。
- 部屋が広ければ、できるだけ遠くで聞いてバランスを判定する。
- ソロとバッキングの音量調節
バッキングとソロは十分に音量差がつけられるように準備しておく。
- プロのステージの場合
- ミキサー任せ。専属PAミキサー係がいれば、
ギターソロの音量も、イフェクトもPA係が調節してくれるので、
プレーヤーは下手になっていく?
- ステージにおいたアンプの音量が小さい方が、ミキサー係が自由に
調節できるので好まれるが、フィードバックを使いたいプレーヤーはあくまで
自分のスタイルを主張し大音量を出すべきである。
- いつも大音量だと、難聴になることは覚悟しなくてはならない。
難聴になった有名プレーヤーは多数いる。
- チューニング
- 曲によっては結構シビアにずれがわかる。
- チューニングメーターに頼りすぎず、必要なら弾きながらでも、
すばやく調節できることが理想。
- フレット音痴になったときは、ネックやブリッジの高さを調節してみよう。
- 普段の練習では、顔を見合わせたり、シンバルを見たり、視覚情報を使う。
- 誰にあわせるか: そりゃあドラムに合わせるべきでしょう。
- ベースはコードの要であると同時に打楽器的役割ももつ。
バスドラに合わせる。曲をつくるときは、ドラムがベースに
あわせたバスドラパターンを見付ける。
- コードの要はベース: ベースの音が1度(root)の音
- 細かいミスは気にしない。そのかわり、各小節の頭やしかけをぴしっと合わせる。
- ドラムがずっこけたときは、ドラムにあわせてあげましょう。
ドラマーはずっこけたときに次の区切りでシンバルをばしっとたたいて復帰しましょう。
2. お客さんの立場で考えると
お客さんをばかにする訳ではありませんが、
素人さんは、細かいところはあまり見ない、聞かない。
ひとつひとつの楽器の音を意識できるのは、音楽経験者のみ。
- やはりボーカル(リスト)が一番目立つ。
- まず声がちゃんと聞こえるか。
マイク音量(ゲイン)はハウリングが起きるので、あまり上げられない。
だから、声が小さいボーカリストの声は聞こえない。
声が小さい場合は、バンド全体の音量を下げるしかない。
- 音程はルーズでよさそうだが、最近はカラオケ人口の増加に伴い、
素人評論家が増えているので、音痴ではだめかも。
- コーラスのハーモニーが重要 (素人でも不協和音はすぐわかる)
ちょっとしたライブハウス程度の設備だと、自分の声がよく聞こえないので、
自分の声を聞き分けて音程を合わせるのが難しい。
- ドラムのずっこけ、演奏が全体的にあっていないことには気づく。
- ライブの場合、いろいろな欠点は音量でカバーできることがある。
(音が大きいと、お客さんは圧倒されて、細かいことがわからなくなる)
3. 録音して反省しよう
録音するといろいろなことがわかります。
- マイクとPAを通した自分の声になれる。長所短所をしることができる。
- 自分がミスしたと悔やんだことがたいしたことないことがわかる。
fill-inやギターソロを大失敗しても、聞いてみたら大丈夫だったりする。
ミスを繕ったときに新しいフレーズができることもある。
- テンポのゆれがひどすぎるなどもわかる。
- 音量バランスなどもある程度わかるが、あまり気にしすぎない。
(録音方法による)